競輪で八百長はあるのか?実際の疑惑まで徹底解説!

勝負の世界で昔から話題に上りやすいのが「八百長があるんじゃないか?」という話です。今回は「競輪の八百長」について、詳しく解説をしていきます。結論を先に書いておくと、競輪で八百長はかなり難しいということが言えます。

競輪には厳正なルールがあり、外部情報と関わることが非常に難しいためです。では、競輪での八百長について、詳しく解説していきましょう。

競輪の八百長とは一体何?

 

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八百長とは「勝負事に見せかけて、一方が前もって負ける約束をし、うわべだけの勝負をすること。」と定義されています。つまり、勝負の前から勝敗を勝手に打ち合わせしてその通りに故意にしてしまうと、八百長となります。

もし仮に八百長が行われていたとしたら、「○○のレースでわざと負けると大金があなたのところに入りますよ」というような甘い言葉で選手を丸め込むのです。しかし、ご安心ください、競輪で八百長は非常に起こりにくいです。それは次項で詳しく解説していきますが、厳正なるルールの元行われているためです。

競輪で八百長が起こりにくい理由

 

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早速、競輪ではどうして八百長が起こりにくいのか解説していきましょう。

①競輪道という暗黙のルールがあるから

理由の1つ目は「競輪道」と呼ばれる、暗黙のルールがあるためです。具体的な取り決めはないですが、「選手同士で助け合い、仲間のために走る。」「競輪におけるマナー、チームでの役割、ラインの役割をしっかり守ること。」このようなことを選手全員で共有し、競輪道に乗っ取った選手活動をしているため、八百長は起こりにくくなっています。

他にも「前日のメディアに答えたレースコメントと違う並びをしてはいけない」とも暗黙のルールで決められているのです。「自力で走る」、「○○君をマーク」などのように、選手は必ず前日にレースコメントを残しています。それを元にギャンブラーは予想を立てるので、このコメントと同じ並びをしなければいけないと決められています。

②レース期間中は外部と接触が出来ないから

理由の2つ目は「レース期間中は選手は外部の人と接触できないから」です。「管理棟への入場制限」「管理棟に出入することの許可を受けた者に対する取締り」「売店の利用制限」などのルールが、競輪選手要領で厳しく取り決められています。

「開催日+前検日1日」の期間中は、家族、報道陣、関係者、全ての人との接触が無いように定められているのです。そのため情報が漏れてしまう事はありません。

③スマホの持ち込みも許されないから

理由の3つ目は「電話もスマホも会場に持って入れないから」です。競輪選手は競輪場内に携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、パソコンなどを持って入ることが固く禁止されています。そのため、外部関係者と連絡を取る事は不可能なのです。

インターネットに繋がる機器も手元には無いため、電話もネットもない状態でレースに臨んでいます。電報は必要な場合のみ選手に伝えられ、電話は関係者の許可なく行う事は出来ません。

④選手と観客が接触できないから

理由の4つ目「選手はレース開催中に観客との接触を禁止されている」ということです。競輪選手はレース開催中、練習、選手紹介の際などに観客とやりとりをすることを禁止されています。競輪選手要領にも「観客との接触の遮断及び場内の情報収集」という項目で明記されています。

また、観客側も競輪場内で選手に対し「結果を操作するような発言、言動」は固く禁止されています。競輪場内には常に関係者が巡回しているため、悪質な発言や行動を行う観客は何らかの対処をされるかもしれません。また、選手にも処罰が行われるため、観客側も注意が必要です。

⑤宿舎での面会は制限されているから

理由の5つ目は「宿舎での面会も制限されているから」です。競輪選手は、レース期間の前日からレース終了日まで宿舎で寝泊まりをしなければいけません。もちろん、この期間中外部の人間と関わる事も許されないとされています。新人選手はもちろん、SSクラスの選手もみんな同様の扱いを受けます。

前述した通り、競輪場内、宿舎内には携帯電話、スマホ、タブレット、パソコンなどの持ち込みは出来ないためレース期間中、選手は完全に隔離された環境で過ごしているのです。

もし身内が訪ねてきても、係員が「正当な理由だ」と認めない限り面会も会話も出来ません。こちらも競輪選手要領の「宿舎における面会及び外出の制限」できちんと明記されています。

⑥ラインを組んで走行するから

理由の6つ目は「ラインを組んで走行するため、八百長は起こりにくい」とされています。競輪のレースは他の公営ギャンブルと違ってレースの中盤までは「ライン」と呼ばれるグループを組み、団体戦でラインの勝利のために走ります。

つまり、もし一人の選手が八百長疑惑を掛けられると、その他のラインのメンバーも同様に疑われてしまいます。そうなった時に多くの迷惑が周りの選手にかかるため、八百長は起こりにくいと言われているのです。

ただ、一つだけ他の公営競技と違う点を挙げるとするのであれば、競輪は選手の能力のみで結果を調整できます。競馬であれば馬が、競艇であればボートが、オートレースであればバイクが、結果を左右しますが、競輪の場合はダイレクトに選手の脚力と繋がっています。

競輪の八百長を疑っている方は、この部分を気にされているのかもしれません。

⑦八百長をするリスクの方が遥かに高いから

理由の7つ目は「八百長をするリスクが物凄く高いから」です。競輪選手は長く続ければ50代まで選手生活を続けることが出来ます。しかもその間の平均年収は1,000万円以上だとも言われているのです。

他のスポーツよりも長く続けることが出来、さらにサラリーマンよりもいい収入を安定して得られるのであれば、八百長を起こすリスクが非常に高いと言えそうです。そのため、八百長に巻き込まれる競輪選手は少ないのではないでしょうか?

実際に起こった八百長疑惑のレース

 

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実際に競輪業界で「これは八百長じゃないの?」と疑われたレースがあります。2018年の久留米競輪場で行われたガールズケイリンの初日に事件は起こりました。競輪女子選手の中でも大人気を誇る「大久保花梨選手」の車内からスマートフォンが発見されたのです。

大久保選手は通信会社との契約は解除したスマホで、音楽鑑賞の目的だけに持ち込んだと報告をしています。とはいえ、ルール違反はルール違反なのですぐに処分が下されました。「管理秩序違反により失格、即日契約解除処分」です。

通信履歴を確認しても、本人の供述通り、疑わしい部分はありませんでしたが、大久保選手にとっては大きなダメージを受けてしまったと言えるでしょう。そこから、信頼も回復し2020年も大活躍をしてくれています。

まとめ

というわけで、今回は競輪で八百長は起こるのか?どうやって八百長は防がれているのか?などについて詳しく解説してきました。ご紹介した通り競輪は厳正なルールの元、外部の人から完全に隔離された中で行われています。

ここまで徹底した管理の中であれば、八百長は起こりにくいと言えるのではないでしょうか?本文中に記載した通り、選手が八百長に加担したところであまりメリットもありません。逆に大きく信用を失ってしまうため、ダメージの方が大きいと言えるでしょう。競輪は、健全な公営競技です。観客側も選手に迷惑を掛けないような、楽しみ方を心がけていきましょう。

競輪の八百長

初心者でもわかる!競輪の決まり手を徹底解説!

競輪は最後の勝負を決する際に、いくつかの「決まり手」があります。今回は競輪の決まり手について、競輪初心者の方でも簡単に分かりやすいように決まり手について解説していきます。決まり手は予想を立てるのにかなり重要な要素を担っていたのです。

競輪の決まり手とは一体何なのか?

 

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競輪の決まり手とは、「どうやって1着になったのか?」というゴール方法のことを言います。過去4カ月間のレースの中で2着以内に入った事のある選手には出走表に記載され、どんな特徴がある選手なのかがよく分かるようになっています。

決まり手を確認することで、レースに参加する他の選手との相性などを探って、予想確率を高めることも出来ます。

競輪の決まり手を見る方法と、その内容を解説!

 

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競輪の決まり手は、競輪場で配布される出走表やインターネットの出走表で確認することが出来ます。直近4カ月以内に2着に入った経験のある選手の欄には、「逃げ」「捲り」「差し」「マーク」の表記があるはずです。では、それぞれ4つの決まり手について詳しく内容を解説していきましょう。

①逃げ

競輪の決まり手1つ目は「逃げ」です。逃げとは、ラスト1周になっている時に既に先頭にいる選手が、そのまま逃げ切って勝ってしまう事です。メリットとしては、走行コースを誰にも邪魔されずに好きなコースを走れること。デメリットとしては、風の風圧や抵抗を100%受けてしまう事です。

競輪の選手は時速70km/hでバンクを走っています。自動車やバイクの70km/hで感じる風圧とは全く違う風圧なので逃げの選手にかかるそれはかなり強力な物になります。脚力が非常に強い選手のみが逃げで勝つことが出来ます。

②捲り

競輪の決まり手2つ目は「捲り」です。捲りとは残り1周になった辺りに中位から下位にいる選手が、スピードを上げ1位の選手を追い越し勝ち抜く決まり手です。この選手も逃げと同様にかなりの強靭な脚質が必要になります。また、2位3位の選手も当然走行妨害をしてくるはずなので、その選手たちに当たり負けない体の強さも必要でしょう。

メリットとしては、後半まで完全に体力を温存できる事で、風圧の影響も受けにくいです。デメリットとしては、かなりの走行妨害を受けてしまう事でしょう。捲りで勝つのが得意な選手の走りは見る人を興奮させてくれるでしょう。

③差し

競輪の決まり手の3つ目は「差し」です。差しとは1位選手が属しているラインの中の選手が、1位の選手をゴール直前で抜いて勝つことです。つまり、2位から3位にいなければ出来ない決まり手となります。メリットとしては、先頭の選手の陰になってレース運びを行う事が出来るので、体力がないベテランでもやりやすいということです。デメリットとしては、1位の選手を抜くだけの技術が無ければいけない事と、自分の属するラインが上位にいなければ出来ないという事になります。

④マーク

競輪の決まり手の4つ目は「マーク」です。マークは2着になった人に付く決まり手です。差しで1着の選手を抜こうとした2位3位の選手が、結局1位の選手を抜けなかった場合に付けられます。1着の選手を抜けなかったという事実が分かるようになっています。

どうして競輪では決まり手を見ていた方がいいのか?

競輪を楽しむ際には、決まり手をきちんと把握しておかれることをおすすめします。差しが得意な選手が上位に食い込みそうなラインに属していれば、高確率で1着から2着に入る事が予測できます。

また、逃げが得意な選手で、かつ競走得点が高ければ、今回のレースもぶっちぎりで勝ちをさらっていく可能性は高いです。決まり手を見ながら車券を買う事で、競輪を2倍も3倍も楽しむことが出来るでしょう。

そして、出場している他の選手との関係性も決まり手を見るだけで、順位予想に大きく関わってきます。走行をブロックするのが得意な選手がいれば、捲りが得意な強い選手はちょっと不利になりますし、逃げの選手が多ければ、レース全体がアップテンポで進むことも想像できるでしょう。

競輪場と決まり手の関係性とは?

 

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競輪の周回長さ「バンクの長さ」は、競輪場によって若干異なることがあります。具体的に言うと、333m、400m、500mの3種類の長さがあるのです。殆どのバンクは400mですが、「前橋」「松戸」「小田原」「伊東温泉」「富山」「奈良」「防府」などの7か所のバンクは333mという短いバンクになっています。その他500mのバンクの競輪場もあります。

333mのバンクの競輪場では、逃げの選手が有利だとされています。走行距離自体が短いため、体力がなくなってしまう前に、逃げ切りやすいためです。また、500mの長いバンクでは捲りや差しの選手が優勢です。

逃げの選手が500mのバンクを走っているとスタミナの温存が出来ず、結果として下位の選手に追い越されやすくなるためです。体力をどこで消耗するのか?で選手の強さも変わっていきます。

競輪のレースはどんな流れで進むのか?簡単に解説!

 

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競輪の決まり手はゴールの瞬間の出来事ですが、ゴールに到達するまでに競輪はいくつかのルールの中で進められています。どんな流れでレースが進むのか知っておきましょう。

①選手紹介

初めは、出走選手がバンクを回って選手紹介します。ここで、どんな選手がどんな状態なのかを確認しておきましょう。決まり手も参考になります。

②スタート

選手紹介の後は、各選手がスタート位置の発送機に固定されます。そして、号砲とともにスタートです。

③周回

スタート後は、先導員についてラインを形成しながらポジション取りを行い始めます。先導員がいる中でどれだけ得意なポジションを取れるのか?が最終的な順位と直結するため、ここでの戦いが見ものです。逃げ、捲りの選手が得意なポジションを取れているかが大切になります。

④打鐘

レースが残り1.5周になると、打鐘が行われます。シャンという鐘が鳴らされ、先導員はコースアウトします。ここから一気に選手たちはスピードを最高潮に高め、ゴールになだれ込んでいきます。ここから、各選手は得意の決まり手で勝負を挑みます。

最上位にいるラインの選手はきちんと差せるのか?はたまた、1位の選手は逃げることが出来るのか?後方の選手は捲りの準備が出来ているのか?捲ってくる選手をブロックできる準備は出来ているのか?などをしっかりと見ておきましょう。

⑤ゴール

そして、時速70km/hまで加速しながら、全ての選手がゴールインします。出走表に記載されている決まり手とその選手の実際の走りのイメージをきちんと覚えておくことで、今後のレースにも役に立つこと間違いありません。なにも意識せずにレースを眺めるよりも、あなたに経験値が積み重なっていくでしょう。

まとめ

というわけで、今回は競輪の決まり手とは一体何なのか?どんな決まり手があって、どんな状況になれば、決まり手として記録されるのか?について競輪初心者の方にもわかりやすく解説してきました。

選手の得意な決まり手を事前に知り、予想に反映させることでさらにレース全体のイメージを湧かせるのに役立つのではないでしょうか?また、「逃げ」が得意な選手でも、どれくらいのレベルの脚質を持っているのか?を出走表と見比べることで、あなたの経験値アップに繋げることも可能です。

一戦一戦経験を積み情報を積み上げていけば、競輪は初心者でもかなり勝ちやすいギャンブルになります。早速車券を買いに競輪場に行ってみられてはいかがでしょうか?

競輪の決まり手<逃げ・捲り・差し・マーク>

競輪の流れやルール

競輪では選手が級班に分けられている!選手のランクを知って競輪を楽しもう!

競輪選手には「級班」と呼ばれる格付ランクが定められています。そこで今回は競輪初心者での方でも簡単にご理解いただけるように、競輪選手の級や班について詳しく解説していきます。級班をきちんと認識することで、さらに競輪を思いっきり楽しむことが出来るでしょう。

競輪選手の級や班とは一体何?

 

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競輪選手の級や班とは「選手のこれまでの実績で分けられる格付ランク」のことです。大相撲に横綱、大関、関脇、前頭、などの番付があるように、競輪選手にも格付ランクがあるのです。ただし競輪では「同程度のランクの選手同士」しかレースに参加できないように決められています。この辺りも、詳しく解説していきましょう。

競輪選手の級や班をご紹介!

 

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競輪選手の格付ランクである級班は、6つの種類に分けられています。具体的にご紹介いたします。

①S級S班

級班の中で最も上位に位置するのが、S級S班の選手です。前競輪選手の中で9人しかいない非常に優れた戦績を残してきた選手になります。賞金獲得額ランキングで上位の選手で、G1レースで優勝経験がある人のみが選出される、競輪選手憧れの級班になります。

卓越したスピードとパワーがあるため、S級S班の選手が出場するレースは大迫力です。相撲でいうと横綱の選手になります。

②S級1班

S級S班に次ぐ上位ランクは、S級1班です。前競輪選手の中で210名程度がS級の1班に属しています。S級に属している選手の上位にいる選手がこの級班に属し、S級S班とほぼ変わりない戦いを繰り広げてくれます。S級S班に殆ど手が届きそうな選手ばかりなので、し烈な上位争いを行ってくれるところが魅力です。

③S級2班

S級1班の下のランクはS級2班です。競輪選手の中に450名程度いると言われています。S級の中では下位のランクになっていますが、S急に属しているだけで、かなりの実力を持っている選手の集まりでもあります。G3やG2などのグレードのレースに参加することが可能で、ここから先のG1、GPなどに参加するためには常に勝ち続けることが必須条件になってきます。

④A級1班

S級の下のランクは「A級」になります。そのA級の中でも1番の上位に位置するのがA級1班です。S級も非常に近い位置にいるため、かなりのハードバトルを繰り広げてくれます。S級に入れるか否かで、その後の競輪選手人生を大きく左右するとも言えるでしょう。F1などの、少し下位のグレードレースに出場することが出来ます。

⑤A級2班

A級の中で2番目のランクが、A級2班です。競輪選手になってしばらくするとこのランクに入る事が出来ます。とはいえ、F1、F2の一般的なレースにしか参加できないため、収入面ではかなり厳しくなっています。

⑥A級3班

A級の中で3番目のランクがA級3班です。競輪選手になりたての人は暫くこの級班で戦わなければいけません。各地の競輪場で毎日開催されているF2グレードのレースに出場することが出来ます。

このように、6つの級班で分けられ、全ての選手が上位の級班を狙って日々研鑽し続けるのです。

級班の昇格方法

 

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級班が昇格するには2通りの方法があります。ここでは、どうすれば級班が昇級できるのか?について詳しく解説していきます。

①定期昇級

1つ目の昇級のパターンは「定期昇級」です。競輪では選手個人の強さを示す「競走得点」という物があります。過去4カ月間のレースの実績をもとに得られた得点を出走数で割っただけのシンプルな得点表示です。

定期昇級は1月から6月までの「前期」と7月から12月までの「後期」に分けられ、前期の競走得点をもとに後期の級班が確定し、後期の競走得点をもとに来季前期の級班が決められるようになっています。

S級の下位とA級の上位の200名が入れ替わり、A級2班とA級3班は150名の選手が入れ替わる仕組みになっています。常に勝ち続ける選手は自動的にS級に入っていけるシステムです。

②特別昇級

2つ目の昇級のパターンは「特別昇級」です。特別昇級は3場所続けて9連勝することで、1つ上の級班に移動できる仕組みです。A級3班はA級2班になり、A級1班はS級2班に入れます。ただし、SSになるためには、G1での優勝が必須なので、S級の中ではあまり変動が起こらないでしょう。

また、「レインボーカップ」という特別なレースで上位を獲得することで、昇級を得ることが出来ます。レインボーカップとはA級からS級に昇格できる9人の選手を選ぶためのレースで、ファーストステージ、セカンドステージを順当に勝ちぬいた選手のみが昇級できます。

競輪選手の級や班はどうやって見分ければいいのか?

競輪選手の級や班を簡単に見分けるにはどうすればいいのでしょうか?詳しく解説していきます。正しく、級班を見分けることで、予想の精度を高めることにも繋がっていくでしょう。

①出走表で確認する

級や班を見分けるのに一番簡単なのは、レースの出走表を見ることです。出走表の選手名の下のところには、SS、S1、S2などの表記が必ずあります。出走表をよく確認して、レースにおける選手の強さを事前に把握しておきましょう。

②選手のユニフォームで確認する

級や班を見分けるには「ユニフォームを見て確認する」ということも可能です。選手のユニフォームのパンツは、級班で違う色に分けられているのです。

まず、S級S班の最も強い選手は「赤いベースのパンツに黒いラインが入ったもの」を着用しています。次にS級の1班2班の選手は「黒いベースのパンツに赤いラインが入ったもの」を着用しています。

さらに下位の級班のA級では「黒のベースのパンツに緑のラインが入ったもの」を着用しているはずです。S級の選手同様に黒いパンツですが、ラインの色が違うため、間違えないように注意しましょう。

競輪選手はどうしてより上位の級班を目指すのか?

 

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競輪選手は、常に上位の級班を目指しています。それは「級班によって出ることが出来るレースが違うから」です。A級の選手がいきなりS級の選手のレースに出ることは出来ません。A級の選手が出ることが出来るのは、「F2」という毎日行われているレースか、「F2」というレースのみです。

さらにS級の選手の中でも下位のS2の選手は「F2」や「G3」しか出られません。G3などで高い結果を残せば「G2」にも出場できます。そして、最高峰の「GP」に出る為には、S級1班に入り、G1レースで優勝を勝ち取ることが必須条件です。見事S級S班になった9名の選手のみが、年末12月30日に開催されるGPに挑むことが出来るのです。

どうして各選手がさらに上位の級班を目指すのかというと、レースのグレードで貰える賞金の金額が大きく異なるためです。F2、F1などの下位のレースでは殆ど賞金を貰えないのに対して、GPで優勝するとなんと賞金1億円をゲットできます。そのため、全ての競輪選手はS級S班を目指して日々努力を重ねているのです。

まとめ

というわけで、今回は競輪選手の強さを見分けるための必須項目「級班」について見分け方や特徴などを詳しく解説してきました。級班を見分けて予想に繋げることは、競輪ギャンブラーにとって大きな勝負ポイントです。さらに、年に2回行われる定期昇給の際には、普段以上に加熱した気迫のレースを見ることも出来るでしょう。級班をしっかりと認識し、競輪で一儲けしてみられてはいかがでしょうか?

競輪の級班

競輪2021年のGPG1

競輪のS級S班

【競輪初心者向け】競走得点を知って、競輪で勝てる知識を得よう!

競輪では「競走得点」というものが重視されます。今回はこの「競走得点」とは一体何なのか?競輪初心者の方でも簡単に分かるように、詳しく解説していきます。競走得点を知って、勝てるギャンブラーになりましょう。

競輪とはどんな競技なのか?

 

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競輪とは「競馬」「競艇」「オートレース」と並ぶ、公営競技の1種です。自転車で「バンク」と呼ばれる周回コースを回り、1着を争う自転車競技となっています。最高峰のグレード「GP」のレースで1位になると何と「賞金1億円」が貰える、選手にとっては夢の様な競技なのです。

また、車券を購入して着順を予想するギャンブルでもあり、合法的にギャンブルを楽しむことが可能です。

競輪で重要な競走得点とは何?

そんな競輪に賭けて、レースを楽しむには「競走得点」という数字が欠かせません。競走得点とは、一言でいうと、その選手が持っている強さの数字です。過去4カ月間のレースの実績から算出され、得点が高ければ高いほど強い選手だという事がわかります。

具体的な算出方法は、出走したレースの結果に応じた得点を加算していき、出走したレース数で割るだけのシンプルな物です。競輪選手は1日に7レース程度参加し、1カ月で約28レースに出場します。

そのレースを4か月分遡って、平均点化したものが競走得点なのです。平均して高い得点を得ていなければいけません。

競走得点を沢山得るには「グレードの高いレースに出ること」がポイント

 

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競走得点は「参加しているレースのグレード」で大きく異なります。ここでは、競輪選手が参加できるレースの種類について簡単にご紹介していきます。

①GP

競輪の最高峰のレースは、毎年12月30日に開催される「GP」です。S級のS班に属する「全部で9人」しかいない選ばれた選手のみが出場できるレースです。1位には1億円の賞金が与えられる夢のレースとなっています。GPで得られる得点が最も高くなっています。

②G1

レースのグレードの2つ目は「G1」です。G1には「S級の上位」にランクしている選手のみが参加できます。「寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント」「オールスター競輪」などがあり、4日制のG1で優勝をすることが出来れば、晴れてGPに参加する権利を得られます。このレースで得られる得点も高得点です。

③G2

レースのグレード3つ目は「G2」です。出場選手は、S級ランクの選手の中から独自の選考基準に基づいて選ばれます。「サマーナイトフェスティバル」や「ヤンググランプリ」などがあります。ここで好成績を残し続ければG1にも参加できるようになるのです。G1の次に得点が付きやすいグレードです。

④G3

4つ目のレースのグレードは「G3」です。G3はS級の選手のみが参加できるレースです。年に1度行われ、G2よりは低い得点を得ることが可能です。

⑤F1

G3よりもグレードが低くなると、今度は「F1」というレースになります。F1レースにはS級の選手もA級の選手も参加しますが、S級の選手はS級の選手同士、A級の選手はA級の選手同士でしかレースに参加できません。

A級の選手は、よりよい結果を残してS級にランクアップしようと必死に頑張ります。Fランクのレースになると得られる得点もどんどん下がります。

⑥F2

F2レースとは、ほぼ毎日全国の競輪場で行われているレースです。このレースにはA級の選手のみが参加し、切磋琢磨しています。F2で結果を残さなければS級のランクになれないため、しのぎを削った戦いが日々開催されます。もちろん、得られる得点も低いです。

このように、競輪ではS級のS班、S級の2班、S級の3班、A級の1班、A級の2班、A級の3班、と選手を強さに応じて、振り分けられるようになっています。上位ランクの選手しか参加できない上のグレードのレースの方が賞金額も高いため、何とか一つでも高いランクに入ろうと、選手は必死になります。

競走得点は選手の評価にも影響するのか?

競走得点は、車券を買ってお金を賭ける時の参考になります。しかし、選手の格付けにも影響されていたのです。競輪選手のランク分けは1年に2回実施されます。「今季得点」と呼ばれ、前期は1月から6月。後期は7月から12月となっていてその時の競走得点に応じてランクの振り分けが変更されるのです。

SS級の選手は9人のみで、S1級の選手は210人、そしてS2級の選手は450人いると言われていて、SS級とS1級の選手で獲得賞金金額がなんと6,000万円程度差が出ると言われているのです。つまり、選手にとっても競走得点を高い状態で維持し続けることはとても重要なファクターになっています。

競走得点が高い選手に賭けると勝ちやすい!

競輪では、競走得点が高い選手に賭けると勝てる可能性が高まります。4カ月間の順位で純粋に得てきた得点なので、その選手の実力がダイレクトに反映されていると言っても過言ではないでしょう。前述した通り、グレードの高いレースに出ている選手の方が、多くの競走得点を付けやすくなるため、同じS級の中でも得点差が大きい場合があります。

競走得点を見比べる際には、「選手間の得点差」を見ることも大切で、出走選手の中で10点以上の差がついている選手の場合は、かなり勝敗がハッキリと分かれることが多いでしょう。なるべく競走得点が高く、払い戻し率も高い選手に賭けていきましょう。

競走得点とラインの関係

 

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競走得点と密接に関係する要素に「ライン」があります。ラインというのは、競輪のレースの中で中盤まで組まれている、レース内でのグループのことです。実は競輪は、周回と呼ばれるレースの中盤付近までは、ラインを形成して団体戦として戦っているのです。そして、そのラインの強弱を推し量る際にも、競走得点は用いられます。例えば、以下の通りにラインが組まれたとします。

Aライン:1(100), 2(100), 3(100),
Bライン:4(80), 5(100), 6(120),
Cライン:7(70), 8(70), 9(70),

かっこの中が競走得点を表しています。この場合でいくと、一番強いのは6番の競走得点120の選手です。ひょっとすると上位争いに食い込んでくるかもしれません。しかし、よく見るとBラインは競走得点のバランスが凸凹です。6番5番の選手は健闘できるかもしれませんが、4番の選手は置いてけぼりにされる可能性が高いです。

適正に他のラインからいいポジションを守ることが出来ないかもしれません。となった時に、ラインとして力を発揮しやすいのは、平均的に競走得点の高いAラインなのです。Aラインの選手は、ラインをきれいに維持して、他のラインから上位ポジションをキープしやすいレベルの高いラインだと言えるでしょう。

選手単独の競走得点ももちろん重要ですが、どんな選手同士でラインを組んでいるのか?をもっと良く観察するようにしましょう。ラインはインターネットの出走表や、競輪場で発表される出走表にも記載されています。事前の情報チェックで、勝てる勝てないが分かれてくるでしょう。

まとめ

というわけで、今回は競輪で勝つために重要な「競走得点」についてその決め方や意味、どうやって活用すればいいのか?などを競輪初心者の方にもわかりやすく解説してきました。高い競走得点を獲得している選手は高確率で上位争いに絡んできます。

また同時にラインの情報をうまく活用し、上位争いにはどんな選手が絡みやすいのか?を予想していくことがとても重要です。競輪はきちんと予想を組み立てることで、初心者でも十分に勝ちやすいギャンブルです。早速競輪場に足を運んでみられてはいかがでしょうか?

競輪の競走得点

競輪のGP・G1

競輪予想サイト

競輪で重要な「ライン」とは一体何?初心者にわかりやすく解説!

競輪には特有のルールで「ライン」というものがあります。今回は競輪のラインとはどんなものなのか?ラインが勝敗にどんな影響を及ぼすのか?などについて初心者でもわかるように、詳しく解説していきます。ラインがあるから競輪は非常に面白い公営競技なのです。

競輪のレースの流れをおさらい!

 

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競輪を実際に楽しまれたことも無い方も多くいらっしゃるでしょう。そこでまずは、競輪自体がどんな流れでレースを進めて行っているのか?内容を簡単にご紹介いたします。

①選手紹介

競輪は5人から9人で行う自転車を使った公営競技です。より早くゴールをした人が評価され、GPなどのグレードの高いレースになれば、賞金1億円などの大金をゲットすることが可能です。

そんな競輪のレースではまず初めに「選手紹介」が行われます。そのレースで出走する選手が並んでバンクと呼ばれる周回コースを回るのです。「脚見せ」や「顔見せ」「地乗り」とも言われ、観客にその日の選手の状態などを見せて回ります。

賭けを楽しむ人は、それまでの選手のレベルや、選手紹介での選手の状態などを見て、車券を購入して賭けます。

②スタート

選手紹介が終わると、選手はスタート位置に設置された発送機に車両を固定され、スタートの合図を待ちます。号砲が鳴らされ、一気にスタートが切られると、先導員と呼ばれる方が乗る自転車が選手を先導し、その後ろに選手が付いて走り出します。

③周回

先導員は選手の前方を走りながら「風よけ」の役割をします。競輪の選手は時速60から70km/hくらいの速度で走行するため、かなりの風圧を感じます。先導員が前方で風圧の影響を極力少なくしてくれるのです。周回はレースによって何周走るのかが異なります。

ちなみに、この周回の時に、今回のテーマ「ライン」を形成して選手はポジション取りを行います。周回の段階まではラインというグループで団体戦を繰り広げています。わざわざ体をぶつけて自分の属するラインが有利になるポジションを取っていくのです。

④打鐘

レースの終盤、先頭の選手が残り1.5周のバックストレッチラインに突入した段階で、シャンと呼ばれる鐘を使って打鐘が行われます。打鐘の瞬間からグループ戦から一気に個人戦に切り替わるのです。各ラインから選手は飛び出して1位を目指して最高速度になります。ちなみに、ここで先導員はコースアウトし、戦いは佳境に入るのです。

⑤ゴール

最速時速70km/hで一気に選手がゴールしていきます。ラインでのポジション取りが上手かった選手の方が、上位に食い込みやすくなっているのです。

ラインって一体何?

 

引用元:https://www.tokyo-sports.co.jp/

前述したレースの流れの中に「ライン」という言葉が登場しましたが、ここで詳しくラインについて解説いたします。競輪ではラインをしっかりと活用することで、予想を格段に当てやすくなるのです。

ラインとは、選手がレース内で独自に組むグループのことです。レースの中盤「周回」の時点まではラインで団体戦を繰り広げるため、どんなラインを形成しているのか?がとても重要になります。もちろん、打鐘が行われるまでに、より前方にポジションを取れるラインの方が、勝負を有利に進められます。

ラインの一般的な組み方

ラインは2人から5人程度で形成されます。9人のレースであった場合、3人3人3人や、4人3人2人などの振り分けで構成されることが殆どです。以下に組み方の例を挙げておきます。

Aライン:1,2,3
Bライン:4,5,6
Cライン:7,8,9

ラインを組む基準は多くの場合「性格の相性」や「出身地」などで決めます。その他脚質や、年齢、キャリアの長さを優先する事もあります。

さらに、上記のように3人のラインになった場合には、前方から「自力」「番手」「3番手」とそれぞれの役割を持ってよりいいポジションを取れるように団体戦を戦います。それぞれの役割を簡単に見ていきましょう。

①自力

ラインの1番前の選手は「自力」と呼ばれます。時速70km/hで先頭を走り続けなければいけないので、相当な脚力とダッシュ力、スタミナが求められます。もちろん風圧も最も多く受けるため、自力の選手がどれだけ強いか?で勝敗を左右します。

②番手

ラインの2番目の選手は「番手」と呼ばれます。番手の選手は「自力」の選手が作ってくれた壁を利用しながら、風圧の影響をあまり受けないように走行します。番手の選手の役割は「よりよいポジションを維持し続けること」です。

後方からガンガンに体当たりなどを受けますが、それでもいいポジションを譲らない精神力と体の強さが必要です。このことから競輪は「格闘技だ」と呼ばれることもあるほどです。

③3番手

ラインの3番目の選手は「3番手」と呼ばれます。3番手の選手も「自力」「番手」の選手が先導してくれているため、あまり風圧を感じずに走る事が出来ます。ただし、3番手の選手は「後ろからのラインのポジション取り」に勝たなければいけない、大切な役割を持っています。

番手の選手は「ラインの外側」を守っていることが多いですが、3番手の選手は「ラインの内側」を守ることが多いです。ラインの内側ポジションを譲ってしまうと、走行距離がどんどん長くなってしまうので、上位争いに絡みにくくなってしまいます。

かといって、強引に他のラインを防ごうとすると、自分たちのラインがばらけてしまい弱くなる可能性もあります。後ろでラインをコントロールしているのが、3番手の選手なのです。

ラインの強さを理解すれば勝ちやすい!

 

引用元:http://hiroshima-keirin.com/

このように、競輪のラインは非常に重要な要素です。さらにラインには「メンバーの内容で強弱」があります。ここでは、ラインの強さはどうやって見ればいいのか?という点について解説いたします。前述した、ラインの参考例に「競走得点」というものを記述してみました。

Aライン:1(100), 2(100), 3(100)
Bライン:4(120), 5(80), 6(100)
Cライン:7(70), 8(80), 9(80)

競走得点とは、その選手が過去4カ月間に行ったレース結果を元に算出された「選手の強さを表す点」になります。得点が高いほど強い選手だという事が分かるようになっているのです。

表中ではBラインに属する4番の選手が最も強いことになっていますが、Bラインはラインの中でばらつきがあります。5番の選手は、ここ数カ月結果が芳しくないようです。Cラインに至っては、全ての選手の結果があまり良くないので、今回のレースも勝つ確率はあまり高くないと言えるでしょう。

最後に残ったAラインですが、このラインは全ての選手が平均して高い競走得点を持っているため、ラインの特性を充分に生かした戦い方を見せてくれるはずです。またラインの選手は「絆」も大切で、どんなに得点上いい点数でも、チームワークに欠ける選手がいた場合には、かなり弱いラインになってしまいます。

Bラインでは、4番の選手が独断で1位を一人だけで狙いに行ってしまう可能性も高いです。なので、今回の場合であればAラインを主軸に、予想を立てていくことがおすすめとなります。

まとめ

というわけで、今回は競輪における「ライン」とは一体何なのか?ラインを知っていればどうして競輪で勝ちやすいのか?ラインのメンバーはそれぞれどんな役割をしているのか?などについて詳しく解説してきました。きっちりとラインを活用し、上位に食い込みそうな選手を予想すると競輪の醍醐味を知ることが可能です。もし、競輪が気になられたのであれば、すぐにでも競輪場で車券を購入してみられてはいかがでしょうか?

競輪のライン

競輪の二分戦

競輪の三分戦

競輪の四分戦